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第四塩
   投稿者 ・ ウルフ 様   




私がまだ高校生だった頃の体験です。

それはセンター試験初日(センター試験は二日間実施される)の夜のことです。
私は、テストの手ごたえの無さにがっくり。
そのとき両親は葬式のため家にはいなかったので、
一人で猫と戯れて現実逃避してました。

しかしそんなことばかりも言っていられん!

夜の十一時頃、ようやく立ち直った私は勉強を始めました。
二階にある自分の部屋には、ギターやらなんやらいろいろな誘惑があったので、
一階のリビングで勉強していました。
足下には我が愛猫。
ぬくぬくと足下に我が愛猫の温もりを感じながら勉強していましたが、
気がつけばもう夜中の二時半。

「明日も早いし、もう寝るか。」

そう思い、すぐ後ろにあったソファーに毛布一枚で寝転がりました。
なぜ自分の部屋で寝ないのかというと、
絶対に遅刻できなかったので朝の寒さで起きようとしたのです。
そして腹上には我が愛猫。
ぬくぬくと腹に我が愛猫の温もりを感じながら束の間の恍惚に浸っていたそのとき、
二階から足音が聞こえました。
そんなにはっきりした音じゃありません。
最初は風の音かな、と思ったくらいです。

「気のせいかな?」

と思い、また寝に就こうとしましたが、確実に足音が聞こえてきます。


ギシ・・・・・・・・・ギシ・・・・・・・・・ギシ・・・・・・・


ゆっくりと、本当にゆっくり階段をおりてくるんです。
私は心霊体験というものを体験したことがなかったし、何より一人だったので
身の凍るような恐怖に歯をガチガチ言わせながら戦慄しました。
本当に恐ろしかったです。
もうすがるものは猫しかいません。
しかし足音は確実に近づいてきます。


ギシ・・・・・・・・・ギシ・・・・・・・・・ギシ・・・・・・・


いよいよ足音は一階の床にまで達しました。
しかし足音は止まりません。
ゆっくり近づいてきます。
私はあまりの恐怖に動くことすらできませんでした。
ただひたすらに

「早くいってくれ」
と願い、それと同時に

「俺もう駄目かもしれない」

と思いました。
しかしゆっくりと、そして確実に霊は近づいてきます。

そして


ドアがゆっくりと開きました。
(そのドアは横にスライドさせるタイプなので、風などでは絶対に動きません)

「もう間違いない、霊だ。俺は今心霊体験をしているんだ。」

と改めて感じました。
私は寝たふりを決め込み、1mmも動きませんでした。
そして私の寝ているソファーの1〜2mほど手前から音は消えました。


…そして十分ほどの長い沈黙の後(或いは一分だったのかも知れませんが)、
信じられない出来事が起こりました。



「ハァ〜・・・」



なんと霊がため息をついたのです。

え!?
ええ!?
なんで俺ため息つかれてんの?
ええ?
幽霊に?
ため息!?

私は軽い混乱に陥りました。

しかし霊は、ため息の後には何もアクションを起こしてくれないのです。
アクションを起こされても困りものですが、
ため息だけつかれても私の自尊心が傷つきます。

しかし、結局そのあとは何も起こらず、
私は恐怖で動けないまま朝を向かえました。
明るくなって少し安心したので、一時間ほど寝てセンター試験を受けに会場に向かいまし た。

そしてセンター試験を終え、帰宅するとすぐに両親が帰ってきました。
そして事の成り行きを説明すると、

親父「それはもしかしたらYだったのかもな」

実は、Yなる人物は私の叔父で、
両親はY叔父さんの葬儀に行っていたのです。

俺  「なんでそう思うの?」

親父「お前が霊の足音を聞いたってのは日付が変わってからだろ?
    それはあいつが死んで から丁度七日目だ。
    人が亡くなってから七日目のことを初七日っていうんだ。
    その日に死 者の魂がこの世からあの世へ行くんだよ。」

それを聞いて妙に納得。
同時にあの霊は叔父さんだったんだ、と思うとあまりこわくなくなりました。


以上、長くなりましたがこんな感じです。
ちなみに朝見たらやはりドアはかすかにあいていました。
信じてもらえるかわかりませんが、これは全て真実です!
神に誓って真実です!





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